パートナーといざ離婚の話をしようとしても、お互いの意見が食い違い、一向に話がまとまらないケースがあります。
そういった場合、2人での解決が難しいと感じ、協議離婚では埒が明かないとなると離婚調停を申し立てを行う必要があります。
離婚調停とは、家庭裁判所に申し立てを行い、調停委員を間に置いて離婚の話し合いを行うことを言います。
自身とパートナーの両方の話を調停員が聞いて、調停員が相当だと考える方へ説得して離婚の話を進めていきます。
つまり、調停委員に納得してもらいやすい発言を行えばが有利に話が進んでいくことができるのです。
しかし、逆に不利な発言をしてしまうとパートナー側が有利になってしまう可能性があるのです。
今回は、離婚調停を有利に進める秘訣方法と離婚調停でNGな行動や不利な発言について解説していきます。
離婚調停を有利に進めるには?
・事実に基づいた発言を徹底する
・調停委員を味方につける
・相手の主張に過度な反応をしない
◆事実に基づいた発言を徹底する
毎回言っていることが変わったりすると調停員からは信用されません。
また、客観的事実があれば、それに基づいた証言を行うことで話の筋が通りやすくなります。
調停員は、離婚に至った経緯や事情を根拠を基に聞きたいのです。
そのため、悪口や不満を言っているだけでは、話は進まないので事実を基に話を進めていきましょう。
例えば、「12月24日にパートナーが出掛けると言ったので、怪しく思い探偵を付けたところ、〇〇ホテルに浮気相手と入っていく証拠を撮っていただきました。浮気が発覚したため、離婚の話を進める事になりました。」など事実に基づき、しっかりと理由を説明しましょう。
◆調停員を味方につける
調停員は、もちろん中立の立場ですがどちらか一方が話にならない場合、どう対処すると思いますか?
そういう場合、話がしっかりと通じる方に耳を傾けるのは当たり前ですよね。
調停員の人とのコミュニケーションを大事にして、味方に付いてもらうことが重要です。
もちろん、賄賂を渡したりするのはNGですよ。
◆相手の主張に過度な反応をしない
相手が意味不明な発言や嘘を並べてきた場合、こちらも感情的になり訳の分からない発言をすれば話は進んでいきません。
もちろん、調停員としても話し合いをスムーズに行うのが役割なのでお互いが言い合っているだけの調停では、何も意味もありません。
冷静に対処することが大切です。
離婚調停中のNG行動や発言
以下の様な行動や発言は、絶対に辞めましょう。
・離婚調停を欠席する
・パートナーへの脅迫行為
・調停中に異性と交際し始める
・暴言や悪口を言う
・過去の発言と食い違う発言
・譲歩しても良いという発言
◆離婚調停を欠席する
離婚調停を欠席し続けると調停不成立となり、離婚裁判へと発展します。
裁判中も欠席が続くようであれば、相手の主張が認められる判決となってしまうため、調停には必ず出席しましょう。
◆パートナーへの脅迫行為
調停中もパートナーとやり取りを行うことは自由ですが、相手を脅すような発言をしてしまえば脅迫罪や強要罪に問われる可能性があります。
もちろん、そのような事実があれば調停でも不利になります。
◆調停中に異性と交際し始める
調停とは、まだ離婚が成立していない状態になります。
その間に、異性と交際を始めると慰謝料請求や離婚原因が不倫であったと言われても仕方がなくなります。
◆暴言や悪口を言う
暴言や悪口を言いたくなるのは仕方がありませんが、調停員に伝えても離婚の話は進行していきません。
感情的で話にならないと調停員に思われてしまうと不利に働きます。
◆過去の発言と食い違う発言
過去の発言と食い違う発言を行うと調停員からこの人の話は信用できないなと思われてしまう可能性があります。
そうした場合、事実に基づいて話を進めて、意見を言う方を信用するでしょう。
◆譲歩しても良い発言
どちらか一方が引けば、話がまとまりやすいですがそれができなくて調停に発展しています。
調停員の目的は、お互いの意見を聞き、折り合いをつけて離婚調停を成立させることです。
そのため、少しでも譲歩する発言をしてしまうと相手に有利な条件で進められてしまいます。
これらの事を踏まえて、離婚調停に臨みましょう。
まとめ
離婚調停では、調停員を味方につける事が重要。
調停員への印象をよくするには、事実に基づいた発言を行い、感情的にならないこと。
暴言や悪口、脅迫などを行えば、完全に話合いは不利になってしまいます。
また、新しい交際相手ができたなどと発言をすれば、負けに行っているようなものです。
相手が感情的になっている場合は、こちらは冷静に対処していれば有利に話が進んでいきます。
自分の意志を強く持って、調停員と話すことが重要です。
相手が譲歩してきた場合は、こちらも多少なり譲歩しなければ話し合いが進んでいかないこともあるので自分の中で線引きを行っておくことも大切です。