パートナーや不倫相手に慰謝料請求をした際、相手が無視したらどうなるかと心配になったことはありませんか？

また請求された側は、無視をしたらどうなるのか気になると思います。

今回は、浮気・不倫で慰謝料請求をした人が相手に無視されてしまったらと、された側が無視を続けた場合どうなるのかを解説していきます。

【請求している側が相手に無視された場合】

残念ながら、パートナーや不倫相手に慰謝料請求をして無視されても、請求自体に強制力はありません。

そのため、請求した側は、相手から期限までに反応があるかどうか待つ必要があります。

まずは、相手に慰謝料請求に対する返答をいつまでに欲しいのかを明確に伝えましょう。

内容証明郵便で相手に何日までに返事が欲しいやいつまでに連絡がなければ法的措置を取る旨を記載しましょう。

内容証明郵便で送ることにより、相手が聞いていないや受け取っていないなどの言い逃れを防ぐことができます。

期限まで連絡がなかった場合、次のステップへと進みます。

無視をされ続けているからと言って不利になることはありませんし、むしろ有利に進むことになるので安心ください。

内容証明を無視されたら、次は訴訟を起こしましょう。

訴訟を起こすと、相手に訴訟が起こされたことが通知されます。

ここで相手が対応すれば、裁判でお互いの意見を言い合い、判決を受けることになります。

しかし、ここでも相手側が無視する場合もあるでしょう。

そうなった場合、加害者からの言い分はないということになり、訴訟を起こした側が勝訴することになります。

判決が出れば、相手も支払いに応じなければいけません。

しかし、ここでも更に支払いを無視される可能性があります。

最終手段として、強制執行を行うことになります。

強制執行を行えば、相手の財産や給与、不動産などを差し押さえることが可能です。

つまり相手に無視し続けられた場合でも、最終的に差し押さえで慰謝料を受け取れるということになります。

【請求している側が無視をされているからと言ってやってはいけないこと】

相手が、慰謝料請求を無視していても、違法な行為や迷惑行為を行うことはもちろん許されません。

具体的にどのような事を行うとまずいのかを説明いたします。

無視した相手の自宅や職場に押し掛ける

相手が無視をしているからと言って、職場や自宅に押し掛けるのは絶対にNGです。

相手が、同じ職場の人に不倫の慰謝料請求をされていることがバレてしまったりすると名誉棄損の恐れがあり、また自宅に押し掛けた場合は、不法侵入などで相手側から訴えられる可能性があります。

もちろん、不倫相手本人以外にも、相手の実家に押し掛けるなどは絶対にいけません。

相手の個人情報や誹謗中傷をネットで拡散する

無視をされているからと言って、相手の個人情報や誹謗中傷をネットのSNSや掲示板に書くのもNGです。

名誉棄損やプライバシーの侵害で訴えられる可能性がありますので注意してください。

無視した相手を脅す

相手から連絡が返ってくるように、「連絡がなければ職場にばらすぞ」や「ネットに拡散するぞ」などと相手を脅す行為ももちろんNGです。

連絡がないから仕方がないと思うかもしれませんが、脅迫や強要の罪に問われる可能性があります。

つぎに慰謝料請求されている側が無視をしたらどうなるか見ていきましょう。

【慰謝料請求を無視したら】

問題に向き合いたくないや無視を続ければ相手が諦めてくれるのではないかと考えていませんか？

素直に応じた方が、無視を続けるよりもスムーズに問題は解決します。

慰謝料請求された場合、絶対に連絡をしないといけない規則はありませんが、無視を続けても問題の解決はおろか悪化させてしまう可能性があります。

慰謝料請求を無視すると裁判になる

慰謝料請求をされてもいきなり裁判になることは、ほとんどありません。

裁判ではお互いに費用も時間も掛かってしまうので、示談交渉で終わるのが最も効率よく話が着くのです。

しかし、もちろん自分が話し合いに応じなければ、請求した側は、問題解決を進めるために訴訟を起こします。

そうなれば、裁判所から訴状が届くことになります。

裁判も無視を続ければ、もちろん敗訴になりますので初めから素直に応じておけば慰謝料の減額の交渉もできたかもしれません。

裁判で不利になる

浮気・不倫の慰謝料の相場は、それぞれの夫婦の状況に応じて変動するため、ケースバイケースとなるでしょう。

しかし、慰謝料の増額の条件に関しては、相違ありません。

慰謝料請求を無視し続けると、反省の態度がないや自分の行いに対して問題視していないと判断されます。

もちろん、反省の態度が見られなければ、慰謝料の増額をされたり、裁判で不利になるのは当たり前ですよね。

差し押さえされる

裁判も無視すると、先にも述べた様に強制執行が行われます。

金銭で解決できたものが、状況に応じて不動産などの金銭以外も差し押さえの対象となります。

少しづつでも誠意を見せて、支払いを続けていれば強制執行されることはありませんよ。

【慰謝料請求をされた際の対処法】

自分が慰謝料請求された場合は、まず内容について確認しましょう。

慰謝料請求の金額、根拠、期日や条件を確認し、事実確認を行いましょう。

もしかすると、事実無根の内容が記載されているかもしれません。

事実と違ったからと言って、無視を続ければ訴訟されてしまうので、しっかりと事実と違う根拠を示して話し合いを行いましょう。

また、相手に威圧的な態度を取ってしまうと不利になることもあるので、書かれている内容が言われている内容が事実と異なっていたとしても誠実な対応をすることをお勧めいたします。

まとめ

慰謝料請求を無視をされているからと言って心配になることはない。

請求された側は、無視をし続けると不利な状況になり、最悪な場合、財産の差し押さえをされる。

慰謝料請求の無視は、絶対にやめましょう。